この記事の結論
月額50万円以下の帯で検討される業務用ロボットを整理。月額リース料は非公表のため、公式に確認できたSpot・Unitree B2/H1/H2・G1の本体価格情報と、月額が公表されない理由、見積りの取り方を解説します。
「ロボットリース 50万円以下」で検討されている方の多くは、プラント点検・建設現場の進捗管理・本格的な研究プラットフォームの導入など、本体価格が数百万円規模になる業務用ロボットを、月額いくらで使えるかを知りたいのではないでしょうか。結論から書くと、この価格帯で候補になりやすい機種としてBoston Dynamics Spot、Unitree B2・H1/H1-2・H2・G1を確認しましたが、月額リース料をメーカー・リース会社が公式に公表している例は見つかりませんでした。
本記事の旧版には「Spot基本構成 月額40〜55万円」「Unitree H1/H2 月額20〜40万円」のように、出典を示さない月額の言い切りや、根拠を示さない3年ROI試算がありました。今回の書き直しでは、こうした出典のない数値をすべて削除し、公式に確認できた本体価格や制度情報だけを出典つきで整理したうえで、月額リース料が非公表である理由と、実際の金額を知るための現実的な手順を解説します。
このページが対象とする機種帯
当サイトの価格帯ガイドは、月額10万円以下・50万円以下(本ページ)・100万円以下・それ以上(法人大型)の4段階で構成しています。本ページで取り上げるのは、教育・PoC向けの小型モデルよりも本格的な、プラント点検・建設現場・研究実証で使われる業務用ロボットです。より安価な教育・PoC向けモデルをお探しの場合は月額10万円以下のロボットリースガイド、より高額なフルサイズヒューマノイドを検討している場合は月額100万円以下のロボットリースガイドもご確認ください。
お読みいただく前に
本記事のタイトルにある「50万円以下」は、当サイトの価格帯区分(記事カテゴリ)の名称であり、各機種の月額リース料をメーカーやリース会社が公式に保証している金額ではありません。実際の月額は本文で解説するとおり非公表です。
対象機種と公式に確認できた価格情報
今回の書き直しにあたり、各メーカー公式サイトを直接確認しました(2026年9月17日確認)。結果として、月額のリース料を一律に公表しているメーカーは見つかりませんでした。本体の一括購入価格についても、公表している機種と、製品ページに価格表示が無く個別問い合わせが必要な機種に分かれます。
| 機種 | メーカー | 本体価格(公式・参考) | 参考円換算※ | 月額リース料 |
|---|---|---|---|---|
| Spot(フル装備構成) | Boston Dynamics | 非公開(Contact Sales) | — | 非公表 |
| B2 | Unitree Robotics | 非公開(製品ページに価格表示なし) | — | 非公表 |
| H1 / H1-2 | Unitree Robotics | 非公開(製品ページに価格表示なし) | — | 非公表 |
| H2 | Unitree Robotics | 29,900ドル〜(税・送料別) | 約463万円 | 非公表 |
| G1 | Unitree Robotics | 13,500ドル〜(税・送料別) | 約209万円 | 非公表 |
出典:Boston Dynamics公式「Spot」製品ページ、Unitree Robotics公式「B2」製品ページ、同「H1 / H1-2」製品ページ、同「H2」製品ページ、同「G1」製品ページ(いずれも2026年9月17日確認)
※ 1ドル=155円前後(2026年9月17日時点の目安レート、為替は日々変動)で当サイトが単純計算した参考値です。関税・送料・輸入コストは含まれておらず、公式な確定額ではありません。
Boston Dynamics公式サイトのSpot製品ページには、構成別(基本・Arm付き等)のページがいずれも用意されていますが、価格表は掲載されておらず「Contact Sales」への案内のみでした。(出典:Boston Dynamics公式「Spot」製品ページ)国内での取り扱い状況は当サイトのSpotリース完全ガイドで詳しく解説しています。
Unitree B2は「Go Beyond the Limits」を掲げる産業用四足歩行ロボットで、最大走行速度6m/s超、最大関節トルク約360N・m、連続歩行時の耐久性能などが公式ページで確認できますが、価格に関する記載はページ内のどこにも見当たりませんでした。(出典:Unitree Robotics公式「B2」製品ページ)同様にH1(身長約180cm・重量約47kg)およびH1-2(身長約178cm・重量約70kg)のフルサイズヒューマノイド2機種も、公式ページに仕様表は詳細に掲載されている一方、価格の記載は確認できませんでした。(出典:Unitree Robotics公式「H1 / H1-2」製品ページ)これらは法人・研究機関向けの個別見積り商材とみられます。
一方、H2とG1については本体価格が明記されています。H2の製品ページには「H2 $29,900」という価格表示があり(税・送料別)、上位のH2 EDUは価格非公開で要問い合わせです。(出典:Unitree Robotics公式「H2」製品ページ)G1の製品ページには「Price from $13.5K」(13,500ドル〜、税・送料別)という表示があります。(出典:Unitree Robotics公式「G1」製品ページ)いずれも一括購入時の本体価格であり、国内でリース契約する場合の月額総額は、リース会社が別途算出する金額を確認する必要があります。研究機関向けの導入実態は当サイトのUnitree G1 リース完全ガイドで詳しく解説しています。
なぜ月額リース料が公表されていないのか
公益社団法人リース事業協会は、ファイナンス・リースの月額リース料の内訳について、物件価格に金利・固定資産税・保険料(動産総合保険等)・リース会社の管理費と利益を上乗せし、その合計をリース期間の月数で割った金額が毎月の支払リース料になると説明しています。(出典:公益社団法人リース事業協会「リース契約の特徴」)この式が示すとおり、リース料は物件そのものの価格だけでなく、契約時点の金利水準・利用者の信用力(審査結果)・保守をリース料に含めるかどうかといった個別要素の掛け合わせで決まります。
月額リース料の計算式(リース事業協会の説明)
月額リース料 =(物件価格+金利+固定資産税+保険料+リース会社の管理費・利益)÷リース期間(月数)
同協会はさらに、ファイナンス・リースがユーザー・リース会社・サプライヤーの三者間取引であり、リース会社がユーザー指定の物件をユーザー指定のサプライヤーから新たに取得して契約対象にする仕組みだとも説明しています。取引のたびに物件・条件が異なるため、機種横断で一律に決まる「定価」のようなリース料は存在しません。特にB2・H1/H1-2・Spotのように本体価格自体が非公開の機種は、物件価格という計算式の起点がそもそも公表されていないため、月額を外部から推測すること自体が困難です。費用の内訳や会計・税務上の扱いをより詳しく知りたい方は、当サイトのロボットリース費用の内訳と決まり方にまとめていますので、あわせてご確認ください。
補助金でリースの負担を抑える選択肢
この価格帯のロボットでも、条件を満たせば補助金を活用できる場合があります。中小企業省力化投資補助金の事務局は、2024年12月12日(木)付の更新履歴で「ファイナンス・リース取引の申請受付開始」という制度変更を公表しました。(出典:中小企業省力化投資補助金事務局「更新履歴」2024年12月12日)対象となる製品カテゴリや申請要件は年度ごとに見直されるため、本記事では金額の目安は示しません。最新の公募要領と対象製品カテゴリは、当サイトのロボット導入で使える補助金・助成金一覧で随時更新しています。
この価格帯が検討される主な用途
Boston Dynamics公式サイトの製品カテゴリでは、Spotはプラントやインフラの点検(Inspection)自動化向けに位置づけられています。Unitree B2は最大40cmの段差乗り越え・傾斜45度超の走行性能が公式ページで紹介されており、施設・プラントの巡回点検や警備といった屋外・過酷環境での用途が想定されています。一方、H1/H1-2やH2・G1はいずれもUnitree公式サイトでフルサイズまたは中型の汎用ヒューマノイドとして紹介されており、大学・公的研究機関での実証実験や、研究開発プラットフォームとしての活用が中心です。
Spotの国内での取り扱い・契約実態はSpotリース完全ガイド、研究機関でのヒューマノイド導入実態はUnitree G1 リース完全ガイドで詳しく解説しています。予算感がさらに上振れするApptronik ApolloやFigure等の法人大型ロボットを検討している場合は、当サイトの法人大型ロボットリース完全ガイドもあわせてご確認ください。
実際の月額を知るための手順
ここまで見てきたとおり、この価格帯のロボットについても、月額リース料を機種横断で示した公式な相場表は見つかりませんでした。出典のない「月額◯万円が目安」という言い切りや、根拠の示されないROI試算は、実態と異なる可能性が高いといえます。正確な金額をつかむ現実的な方法は次の手順です。
- 導入したい機種・付属設備(アーム、追加センサー、保守パック等)を具体的に決める
- 希望するリース期間と、保守・メンテナンスを含めるかどうかを整理する
- 本体価格が非公開の機種(Spot・B2・H1/H1-2)は、まずメーカーまたは正規代理店に本体価格そのものの見積りを依頼する
- 同一条件で複数のリース会社・正規代理店に見積りを依頼する
- 見積り比較の際は、月額だけでなく中途解約条項・再リース条件もあわせて確認する
見積り依頼前に準備すべき項目はロボットリース見積もりの取り方ガイド、審査で見られるポイントはロボットリース審査の基準と通過のコツ、契約締結までの流れはロボットリース契約の流れと必要書類でそれぞれ解説しています。
よくある質問
Unitree G1のように本体価格が比較的抑えられている機種であれば、契約期間や信用力によっては月額が50万円以下に収まる見積りが出る可能性はあります。ただしメーカー・リース会社とも月額リース料を一律には公表していないため、実際に50万円以下になるかどうかは複数のリース会社に見積りを依頼しないと分かりません。
Boston Dynamics公式サイトでは、Spotの本体価格・リース料とも公開しておらず「Contact Sales(要問い合わせ)」の案内のみです(2026年9月17日確認)。国内での取り扱い状況は当サイトのSpotリース記事で詳しく解説しています。
Unitree公式サイトのB2製品ページには、2026年9月17日確認時点で価格表示がなく、購入には個別の問い合わせが必要とみられます。本体価格・リース料とも公式な金額は確認できませんでした。
Unitree公式サイトでは、H1/H1-2の製品ページに価格表示がなく非公開です。一方H2は本体価格29,900ドル(税・送料別、2026年9月17日確認)を公式に公表しています。いずれも一括購入時の本体価格で、リース契約の月額とは別に算出されます。
Unitree公式サイトでは、G1の本体価格を「Price from $13.5K」、すなわち13,500ドル〜(税・送料別、2026年9月17日確認)と公表しています。この価格は一括購入時のものであり、リース契約の月額はリース会社が別途算出します。
公益社団法人リース事業協会の説明によれば、リース料は物件価格・金利・固定資産税・保険料・リース会社の管理費や利益を積み上げて物件ごとに算出されます。ユーザー、リース会社、サプライヤーの三者間取引で個別に条件が決まるため、機種横断の一律な相場表は存在しません。
中小企業省力化投資補助金は2024年12月12日からファイナンス・リース取引での申請受付を開始しています。対象製品や申請要件は毎年度変わるため、当サイトの補助金・助成金一覧ページで最新の公式情報をご確認ください。
導入したい機種・オプション・希望リース期間・保守の要否を明確にしたうえで、複数のリース会社や正規代理店に同一条件で見積りを依頼して比較するのが唯一の現実的な方法です。見積り依頼前の準備は当サイトの見積もり取得ガイドで解説しています。
まとめ
- 「月額50万円以下」は当サイトの価格帯区分の名称であり、各機種の月額リース料が公式に保証された金額ではない
- Boston Dynamics Spot、Unitree B2、Unitree H1/H1-2は公式製品ページに価格表示がなく、本体価格・リース料とも非公開
- Unitree H2は本体価格29,900ドル、G1は13,500ドル〜(いずれも税・送料別)を公式に公表。ただし一括購入価格でありリース月額とは別(出典:Unitree Robotics公式)
- 旧版にあった機種別の月額断定・市場動向・3年ROI試算は、出典が確認できなかったため本記事では扱わない
- 月額リース料が個別算出される理由は、リース事業協会の説明する三者間取引・原価積み上げ型の価格構造にある
- 中小企業省力化投資補助金は2024年12月12日からファイナンス・リース取引が対象
- 正確な月額は、複数のリース会社・正規代理店から同一条件で見積りを取得して比較する以外に把握する方法はない
出典・参考情報
- 公益社団法人リース事業協会「リース契約の特徴」
- 中小企業省力化投資補助金事務局「更新履歴」(2024年12月12日:ファイナンス・リース取引の申請受付開始)
- Boston Dynamics公式「Spot」製品ページ
- Unitree Robotics公式「B2」製品ページ
- Unitree Robotics公式「H1 / H1-2」製品ページ
- Unitree Robotics公式「H2」製品ページ
- Unitree Robotics公式「G1」製品ページ
最終更新日: 2026年9月17日。価格・制度は変更される場合があります。必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事のドル円換算は目安レート(1ドル=155円前後)による当サイトの参考計算であり、公式な確定額や為替レートを保証するものではありません。実際のリース費用は必ず複数のリース会社・正規代理店の見積りでご確認ください。
本記事の監修:齊木祐介(株式会社ASI 代表取締役)
AI・ロボティクスの導入支援やリース活用支援など複数事業を統括し、実務で得た知見をもとに本サイトの情報を監修しています(運営:株式会社ASI)。