この記事の結論
配膳ロボットの月額リース料は主要メーカーが非公表。省力化投資補助金の対象製品・補助率・2024年12月からのリース対応など、飲食店が個別見積り前に押さえるべき公式情報を出典付きで整理しました。
「配膳ロボット リース 費用」で検索すると月額の目安を掲げるサイトが多くありますが、実際に主要メーカーの公式サイトを確認すると、月額リース料を公表している例は見当たりません。本記事では、価格が非公表である事実そのものと、その代わりに公式に確認できる情報(省力化投資補助金カタログ注文型の対象製品・補助率・2024年12月からのリース対応条件)を出典付きで整理します。個別の金額は各社の見積りでご確認ください。
本記事の数値・制度内容はすべて2026年9月16日に公式サイトで確認したものです。補助金の公募状況・カタログ登録製品・各社の価格方針は変更される場合があるため、申込み・発注前に必ず各公式サイトでご確認ください。
配膳ロボットの月額リース料が「非公表」である理由
配膳ロボットのリース料は、リース会社ごとの与信審査・契約期間・保守内容によって個別に決まる性質のものです。実際にメーカー2社の日本向け公式サイトを確認したところ、以下の状況でした。
PUDU Robotics(BellaBot・KettyBot)
猫型で知られるBellaBotおよびKettyBotを展開するPUDU Roboticsの日本公式サイトの製品ページには、価格・見積りに関する記載自体がありません。金額を知るには、サイト経由の問い合わせか正規代理店への相談が必要です。
ソフトバンクロボティクス(Servi)
Serviを日本展開するソフトバンクロボティクスの公式製品ページには「価格」という項目がありますが、内容は次のとおりです。
| 項目 | 公式サイトの記載内容 |
|---|---|
| 価格 | お打ち合わせ・ヒアリング後に正式な御見積をお出しします。買い取りプランもご用意しています。 |
出典:ソフトバンクロボティクス公式サイト「Servi(サービィ)」製品ページ(2026年9月16日確認)
金額の目安がまったく無いわけではなく、リース会社各社の一括見積りを取ると相場感がつかめます。ただし、それは「メーカー公表値」ではなく「個別見積りの結果」である点を区別して比較することが重要です。
省力化投資補助金(カタログ注文型)の対象になる配膳ロボット
配膳ロボットの購入に使える公的な補助金として、中小企業省力化投資補助事業(カタログ注文型)があります。対象になるのは「製品カタログに登録された製品」だけで、登録の有無は省力化製品検索ポータルで確認できます。2026年9月16日時点で製品カテゴリを「配膳ロボット」に絞って検索したところ、登録は次の3件でした。
| 省力化製品番号 | 製品名 | 製品型番 | 製造事業者 |
|---|---|---|---|
| PD-00000006 | BUDDY | BUDDY Intruder | SOCIAL ROBOTICS株式会社 |
| PD-00000007 | カチャカプロ + カチャカシェルフ3段(プロ用)セット | B3T01 | 株式会社Preferred Robotics |
| PD-00001379 | カチャカプロ + カチャカベース(プロ用)セット | B3T02 | 株式会社Preferred Robotics |
出典:省力化製品検索ポータル(製品カテゴリ「配膳ロボット」で検索、2026年9月16日確認)。BellaBot・KettyBot・Servi・T5はこの時点でいずれも登録されていません。カタログは随時更新されるため、最新の登録状況は購入前にポータルで直接検索してください。
なお、いずれの製品詳細ページにも購入価格・リース料の記載はありませんでした。補助金の対象製品であることと、価格が公表されていることは別問題である点に注意してください。
補助率・補助上限額
| 従業員数 | 補助上限額 | 賃上げ要件達成時 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 5名以下 | 200万円 | 300万円 | 1/2以下 |
| 6〜20名 | 500万円 | 750万円 | |
| 21名以上 | 1,000万円 | 1,500万円 |
出典:中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)制度概要(2026年3月19日制度改定後の内容。2026年9月16日確認): shoryokuka.smrj.go.jp/catalog/。2回目以降の交付申請では累計補助上限額や追加要件があります。
補助金はリース契約でも使えるか|ファイナンス・リース取引
「補助金を使うなら購入一択」と説明する記事が多く見られますが、公式サイトの制度更新履歴を確認すると、2024年12月12日にファイナンス・リース取引の申請受付が始まり、以降はリース契約でも補助対象になっています。仕組みは、中小企業等がリース会社に支払うリース料から補助金相当分が減額され、事務局からリース会社に補助金が交付されるというものです。
利用にあたっては、以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 中小企業等・販売事業者・対象リース会社による共同申請であること
- リース事業協会の手引きに基づく「リース料軽減計算書」を提出すること
- 対象が省力化製品の購入費用であること(リース料自体は補助対象外)
- リース期間を財産処分制限期間以上に設定すること
- 財産処分を行う場合、処分に係る補助金額を限度に返納すること(返納は所有権を持つリース会社が行う)
- 適切なリース取引を行う旨の誓約書を提出すること
- セール&リースバック取引・転リース取引・割賦契約のいずれでもないこと
出典:中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)「ファイナンス・リース取引」ページおよび制度更新履歴(2026年9月16日確認): shoryokuka.smrj.go.jp/catalog/finance_lease/
対象リース会社は1つの共同申請につき1社のみで、通常の割賦(分割払い)契約とは扱いが異なります。リースでの補助金活用を検討する場合は、取引先のリース会社が対象リース会社としてこの仕組みに対応できるか、発注前に確認してください。
導入前に店舗側で確認すべき項目
配膳ロボットは金額だけでなく、店舗の物理的な条件が導入可否を左右します。金額の断定は避け、確認すべき項目として整理します。
- 通路幅・段差:必要な通路幅は機種ごとに異なります。例えば前出のBUDDYは製品情報に「最小通路幅700mm」と記載がありますが、他機種は別の数値になるため、候補機種の公式仕様を個別に確認してください。
- テーブル・什器のレイアウト:ロボットの走行ルートを想定したテーブル配置になっているか、什器の出し入れで通路がふさがれないか。
- Wi-Fi環境:走行エリア全体を安定してカバーできる無線LAN環境が必要です。既存環境で足りるかは代理店の現地調査で確認するのが確実です。
- ピーク時間帯の運用:混雑時にスタッフとロボットの動線がぶつからないか、ホールスタッフとの役割分担をどう設計するか。
- 保守・代替機対応:故障時の対応範囲(修理費・代替機の有無)は契約内容によって異なるため、見積り時に確認項目に含めること。
購入・リース・レンタルの使い分け
省力化投資補助金(カタログ注文型)を使う場合、対象は「購入」またはファイナンス・リース取引の条件を満たす「リース」に限られ、通常の割賦契約や単純なレンタルは対象外です。補助金の活用を優先するか、初期費用を抑えることを優先するかで選択肢が変わります。それぞれの違いは以下の記事で詳しく解説しています。
見積り依頼から導入までの進め方
金額が非公表である以上、比較検討には複数社からの見積り取得が欠かせません。一般的な流れと、リース契約の審査・手続きの詳細は以下の記事にまとめています。
よくある質問
PUDU Robotics(BellaBot・KettyBotの開発元)とソフトバンクロボティクス(Serviの日本展開元)はいずれも公式サイトに月額リース料を掲載していません。ソフトバンクロボティクスは打ち合わせ後の個別見積りとしており、金額は各社への問い合わせで確認する必要があります。
カタログ注文型の配膳ロボットカテゴリに登録された製品であれば対象です。2026年9月16日時点でポータルに登録されているのはBUDDY(SOCIAL ROBOTICS)とカチャカプロ関連2製品(Preferred Robotics)の3件で、補助率は1/2以下、補助上限は従業員規模に応じて200万〜1,000万円(賃上げ要件達成時は300万〜1,500万円)です。
2026年9月16日時点で省力化製品検索ポータルの配膳ロボットカテゴリを確認したところ、登録されているのはBUDDYとカチャカプロの3件のみで、BellaBot・KettyBot・Servi・T5はいずれも登録されていませんでした。カタログの内容は随時更新されるため、最新の登録状況は購入前にポータルで直接確認してください。
2024年12月12日よりファイナンス・リース取引が補助対象になりました。中小企業等・販売事業者・対象リース会社の共同申請が必要で、リース料軽減計算書の提出やリース期間を財産処分制限期間以上にすることなど複数の条件があります。通常の割賦契約やセール&リースバック取引は対象外です。
通路幅・段差・テーブル間隔などのレイアウト適合、Wi-Fi環境、ピーク帯の運用動線が主な確認項目です。必要な通路幅は機種ごとに異なるため(公表例としてBUDDYは最小通路幅700mmと製品情報に記載)、候補機種の公式仕様を個別に確認してください。
出典・参考情報
| 確認内容 | 出典 | 確認日 |
|---|---|---|
| BellaBot製品ページに価格記載なし | PUDU Robotics公式サイト | 2026年9月16日 |
| Servi価格欄は個別見積り案内 | ソフトバンクロボティクス公式サイト | 2026年9月16日 |
| 配膳ロボットカテゴリ登録製品3件 | 省力化製品検索ポータル | 2026年9月16日 |
| 補助率・補助上限額 | 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型) | 2026年9月16日 |
| ファイナンス・リース取引の対象化(2024年12月12日) | 同・制度更新履歴 | 2026年9月16日 |
| ファイナンス・リース取引の利用条件 | 同・ファイナンス・リース取引 | 2026年9月16日 |
最終更新日:2026年9月16日。制度内容・カタログ登録製品・各社の価格方針は変更される場合があります。発注・申請前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。
まとめ
- 配膳ロボットの月額リース料は、PUDU Robotics・ソフトバンクロボティクスとも非公表。金額は個別見積りで確認する
- 省力化投資補助金(カタログ注文型)の配膳ロボットカテゴリは2026年9月16日時点で登録3件(BUDDY、カチャカプロ関連2件)。BellaBot・Servi等は未登録
- 補助率は1/2以下、補助上限は従業員規模により200万〜1,000万円(賃上げ要件達成時300万〜1,500万円)
- 2024年12月12日からファイナンス・リース取引も補助対象。共同申請・リース料軽減計算書など複数の条件を満たす必要がある
- 通路幅など店舗側の確認項目は機種ごとに異なるため、候補機種の公式仕様を個別に確認する
本記事の監修:齊木祐介(株式会社ASI 代表取締役)
AI・ロボティクスの導入支援やリース活用支援など複数事業を統括し、実務で得た知見をもとに本サイトの情報を監修しています(運営:株式会社ASI)。